ソニーは17日、5G対応スマートフォン「Xperia 5 II」を発表した。9月中に出荷が開始される。同日16時に公開された動画では、ソニーモバイルコミュニケーションズの岸田光哉代表取締役社長が製品の特徴を語った。
 動画は、ソニーにとって象徴的な場所という、銀座ソニーパークから幕を開けた。
1966年にソニービルが建てられた、その跡地にある銀座ソニーパーク。岸田氏は「ソニーの創設者である盛田昭夫氏は、ショールームの建設に強い意欲を持っていた」と語り、創設者の意思を継ぐ場所と紹介
 岸田氏は、ソニーの伝統がテクノロジーとエンジニアリングに根ざしつつ、現在では、音楽、映画、ゲームなどのエンターテイメントの分野を含んでいることを紹介。ソニーモバイルでは「Xperiaで『想像を超えた経験』を提供する」と述べ、ユーザーが持つそれぞれの情熱をサポートするデバイスと紹介。
 たとえば、モバイルゲーミングにおける戦略的パートナーとして「Call of Duty:Mobile」を紹介。世界大会の公式スマートフォンにXperia 1 IIが選ばれたとアピールする。
 またプロフォトグラファーにもUSBテザリングを使い、5G経由で写真をアップロードできるとして、ジャーナリズムに役立つと語る。
クアルコムのアモン社長も登場
 プレゼンテーションでは、クアルコムのクリスティアーノ・アモン社長が登場。チップセットの「Snapdragon 865」を採用した春モデルの「Xperia 1 II」は、スマートフォンのパフォーマンスの基準を引き上げた、と語る。
 5Gについてアモン氏は、産業を再定義し、強靭な社会の基盤を提供するもので、教育やヘルスケアなどの変革に資すると紹介した。
Xperia 5 II
 「Xperia 5 II」は、Xperia 1 IIの多くの機能をコンパクトなボディに継承したモデル。
 Xperia 1 IIは、「スマートフォンを超えたプレミアムカメラ」として評価されたとして「Xperia 5 II」では、さらに多くのユーザーへ、その体験を届けていくという。
カメラ
 「ソニーだけがスマートフォンでこのレベルの速度を実現できる」と同社がアピールする3眼カメラは、ZEISSレンズを採用し、「あらゆるディテールを完璧な焦点で、見事なディテールと豊かな色でキャプチャできる」とうたう。
 連続オートフォーカスで毎秒20フレームでの撮影、1秒あたり最大60回の計算での自動露出といった仕様は、ソニーのミラーレスカメラでもフラッグシップモデルのスペックであり、αシリーズの技術を体験できると強調。ペットのように予測できないほど素早く動く被写体もクリアに記録できるとして、プロのフォトグラファーによるインプレッションも動画のなかで紹介された。
世界初の4K 120fpsスローモーション
 また動画撮影でも、「Cinematography Pro」機能は、プログレードでの撮影、クリアなオーディオ録音ができると紹介。
 特にスローモーションは「世界初の120fpsの4K HDR」を実現したとのことで、「動画クリエイターにとっては、ストーリーを伝える方法の選択肢が増える」という。
6.1インチディスプレイ
 21:9のシネマワイド6.1インチHDR有機ELディスプレイは、ノッチレスで、高い没入感を実現。幅広い色と豊かな色調のグラデーションを体験できる。
 リフレッシュレートは今回、Xperia 1 IIを超えた120Hzとなり、より滑らかな描画を楽しめるようになった。
 またHDRリマスターで、色鮮やかで広いダイナミックレンジの動画を楽しめる。クリエイターモードで映画を楽しむと、映画製作者が意図した画質で作品を楽しめるという。
音響
 没入感を高めるサウンド面では、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)を採用し、ソニーピクチャーズエンタテインメントと共同で調整が実施された。
 フロントステレオスピーカーを搭載しており、サラウンドで表現。
 また楽曲を楽しむ際には、DSEE Ultimate、360 Reality Audioといったテクノロジーを活用できる。またインターフェイスとして3.5mmオーディオジャックを備えることも特徴のひとつとされた。
ゲーム体験
 プレイヤーにとっては、スマートフォンのスペックは勝負を左右する要素。21:9のフルスクリーンでは、先述した120Hzでの表現のほか、240Hzのタッチスキャンで操作も滑らかだという。
 今回は、プロのモバイルゲームチームである「SCARZ」と提携したとのことで、「ゲームエンハンサー(Game Enhancer)機能もSCARZの協力を得て、調整が施された。
 クアルコムの「Snapdragon Elite Gaming」をサポートする。
 「Call of Duty:Mobile」を手掛けるACTIVISIONからもXperiaをたたえるメッセージが寄せられた。
そのほかの特徴
 4000mAhのバッテリーには、高速充電とAI搭載の「バッテリーケア」が搭載されており、「バッテリーは2年後でも劣化しない」という。
岸田社長は最後に出荷時期を明らかにしてプレゼンを締めくくった

関連リンク 🔗プレスリリース

https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/202009/20-081/

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投稿者 Genmaiblog

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