ソニーは、Xperiaシリーズの最新機種「Xperia 5 IV」をグローバルで発表した。Xperia 1 IVと同じチップセットを搭載しており、「最新テクノロジーとコンパクト」を兼ね備えた端末に仕上がっている。
チップセットは、Xperia 1 IVと同じ「Snapdragon 8 Gen 1」
 チップセットは、「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1」を搭載。前述のとおり、Xperiaシリーズのフラッグシップモデル「Xperia 1 IV」と同じチップセットを採用している。
 ディスプレイは、6.1インチの有機ELディスプレイ(FHD+)を搭載。120Hz駆動で、輝度を先代モデル(Xperia 5 III)から50%向上させ、視認性の向上が図られている。また、リアルタイムHDRドライブを搭載することで、日暮れ時の映像など白飛びや黒つぶれを軽減し、コンテンツの明暗をしっかり表現できるスペックを備えている。
スピーカーが進化、Music Proにも対応
 オーディオ面では、3.5mmオーディオジャックの搭載や、ハイレゾオーディオの再生(有線/無線)、LDACのコーデックをサポート。また、音源をアップスケーリングしハイレゾ級の音質にする「DSEE Ultimate」機能の搭載や、今後のソフトウェアアップデートで「Bluetooth LE Audio」にも対応する。
 また、本体内蔵のステレオスピーカーについても構造が再設計された。スピーカーユニットに専用のエンクロージャーを搭載し、本体への振動の伝播を抑えることで、本体から出るノイズを最小限にしクリアなサウンドを実現。Xperia 5 III比で、最大音圧が約30%、低音域(100-200Hz)の音圧が20~50%向上し、明瞭かつ迫力あるサウンド体験ができる。
 このほか、「360 Reality Audio」と、ステレオ音源をマルチチャネルに変換する「360 Reality Audio Upmix」をサポートしている。
 オーディオを「収録する」機能として、Xperia 1 IVに搭載されている「Music Pro」が、今回のXperia 5 IVでも利用できる。
 「Music Pro」は、歌などの投稿動画が増加していることを受けて開発されたクラウドプロセシングサービスで、屋外などノイズの入り込みがある場所や、通常の部屋などで発生する残響を除去し、ソニーの高性能真空管マイクの周波数特性やスタジオ録音機材がもつ繊細で良質な響きまで再現するサービス。
 「Music Pro」アプリでは、録音と編集機能は無料で利用できる。クラウド上での音源分析と処理については、初月100MBのデータ高音質化まで無料で利用でき、以降は月額580円で利用できる。
カメラ機能
 本体背面のアウトカメラは、上から「16mmの超広角カメラ(F値2.2、1/2.5”)」と「24mmの広角カメラ(F値1.7、1/1.7”、OIS)」、「60mmの望遠カメラ(F値2.4、1/3.5”、OIS)」の3眼構成。いずれも1200万画素級(12MP)の解像度での撮影と、120fpsの高速読み出しセンサーを備えている。
 撮影機能では、標準カメラアプリ「Photography Pro」の「BASICモード」で瞳AFとオブジェクトトラッキング機能を搭載。AIによる距離情報解析を取り入れ、被写体を逃すことなくリアルタイムでフォーカスを当て続けられる。
瞳AF
 また、広角カメラや望遠カメラでの撮影時、暗所での手ぶれに強いFlowlessEye対応のハイブリット手ブレ補正機能を搭載する。
 このほか、すべてのレンズで20fpsのAF/AEを効かせたHDR連写撮影機能を備えている。
 本体前面の画面上には、1200万画素級のインカメラを搭載。Xperia 5 IIIから拡大したセンサーサイズ(1/2.9”)で、暗所でも明るくノイズが少ないセルフィーが撮影できる。
暗所でも明るいセルフィーが撮影できる
ゲーム機能にも「Xperia 1 IV」と同様の性能を発揮
 ゲーム機能や配信機能でも、「Xperia 1 IV」と同様の性能を活用できる。120Hz駆動のディスプレイによるゲームプレイや120Hzのハイフレームレート録画をサポートするほか、240Hzのタッチ検出、オーディオイコライザーやボイスチェンジャーなどの機能が利用できる。
 標準搭載されるアプリ「ゲームエンハンサー」では、ゲームプレイ時にユーザー自身で端末のスペックや機能をカスタマイズできるほか、ライブストリーミング機能も備えている。ユーザーは、端末を購入したその日からゲーム配信ができるようになる。
主な仕様
 バッテリー容量は5000mAhを搭載。ワイヤレス充電に対応するほか、ほかのワイヤレス充電対応デバイスを充電する「おすそわけ充電」もサポートする。 機種名Xperia 5 IV(グローバルモデル)サイズ約156×67×8.2mm重さ約172gチップセットSnapdragon 8 Gen 1メモリーとストレージ8GB+128GB、8GB+256GBディスプレイ約6.1インチ有機EL(OLED)ディスプレイ解像度FHD+、21:9、120Hz駆動アウトカメラ16mm超広角(1200万画素級、F値2.2、1/2.5”)+24mm広角(1200万画素級、F値1.7、1/1.7”)+60mm望遠(1200万画素級、F値2.4、1/3.5”)インカメラ1200万画素級(1/2.9”)バッテリー容量5000mAhワイヤレス充電対応防水・防塵IP65/IP68SIMnanoSIM+eSIM
パッケージは、環境に配慮されたものを使用
 本体カラーは、ブラックとエクリュホワイト、グリーンをラインアップする。また、本体カラーに合わせたスタンド搭載の純正カバーも展開される。
ブラック
エクリュホワイト
グリーン
純正カバー
本体写真など
エクリュホワイト
先代モデル(Xperia 5 III)と比較
「Xperia 5 VI」(ブラック、上、左)と「Xperia 5 III」(ホワイト、下、右)
「Xperia 1 IV」と比較
「Xperia 5 VI」(ブラック、上、左)と「Xperia 1 IV」(ホワイト、下、右)
純正カバー
カメラ機能
標準カメラアプリ「Photography Pro」
16mm超広角カメラ
24mm広角カメラ
60mm望遠カメラ
本体カラーと純正ケースのラインアップ
ブラックとグリーン、エクリュホワイト
【お詫びと訂正 2022/09/01 16:12】
 記事初出時、本体の大きさに関する記述に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

関連リンク 🔗Sony Xperia

https://xperia.sony.jp/ 🔗プレスリリース

https://www.sony.co.jp/corporate/information/news/202209/22-028/

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投稿者 Genmaiblog

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