「Xperia XZ2 SOV37」は、ソニーモバイル製のAndroidスマートフォン。auの2018年夏モデルとして、「Xperia XZ2 Premium」とともに提供されることになった。5月下旬に発売される。
 上位モデルとなるXperia XZ2 Premiumに比べると、Xperia XZ2は4K HDRディスプレイとデュアルカメラを搭載しないが、それ以外の仕様は共通部分が多い。
 上位モデルのXperia XZ2 Premiumは16:9比率(3840×2150ピクセル)のディスプレイを搭載するが、Xperia XZ2は他社のハイエンドスマートフォンでも採用されつつある18:9比率(2160×1080ピクセル)のディスプレイを搭載する。
 アスペクト比の変更と狭額縁デザインにより、横幅は前モデルの「Xperia XZ1」の約73mmよりも小さい約72mmながら、ディスプレイサイズは約5.2インチから約5.7インチへと大型化した。ただしディスプレイ上端側はノッチデザインではないため、フルに画面を使えるものの、縦の長さは約148mmから約153mmへの大型化している。
 デザイン面では従来のXperiaシリーズが直線的な背面パネルだったのに対し、Xperia XZ2シリーズは握ったときの手への馴染みやすさを重視し、背面パネル全体が曲面となっている。この背面パネルはミラー加工を施し、曲面へと加工したコーニング社のゴリラガラス5。カメラや指紋センサーなどは背面の中央に並べられ、シンメトリーなデザインに仕上げられている。ボディカラーはリキッドシルバー、ディープグリーン、アッシュピンク、リキッドブラックの4色。いずれのカラーもディスプレイ上下にも背面と同じカラーが施されていて、塗装はガラスの内側に施されているので、ひっかき傷などでロゴや塗装が剥げることはない。
 背面カメラは上位モデルのXperia XZ2 Premiumと異なりシングルカメラ仕様だが、カメラ機能は重視されている。センサは約1920万画素で1/2.3型のExmor RS for mobile。画像処理プロセッサーはBIONZ for mobileを搭載し、ソニーのハイエンドレンズのブランドネーム「Gレンズ」を冠している。RGBC-IRセンサーやレーザーAFセンサーなども搭載している。右側面の下端側にはカメラ操作専用のボタンが搭載されていて、これは静止画撮影時、半押しフォーカスも可能なシャッターボタンとして機能する。
 Xperia XZ2 Premiumの高感度撮影など、デュアルカメラを使った機能には対応しないが、4K HDRの動画撮影はXZ2 Premiumと同様にサポートしている。動画撮影時のフレームレートは、通常では30/60fps、4K HDRでは24fps。4K HDRの動画撮影機能は、現在市場にあるビデオカメラやレンズ交換カメラでも一部の上位モデルや業務向けモデルしか搭載しない機能。レンズ性能は大型カメラに及ばないが、Xperia XZ2シリーズはもっとも安価かつ手軽に4K HDR撮影が可能なデバイスとなっている。
 スーパースローモーション撮影機能は従来モデルから強化され、フルHDでの撮影が可能になった。笑顔や被写体の動きを検出する先読み撮影機能や被写体の動きを予測してフォーカスを合わせ続けるオートフォーカス連写、高速起動、ハンディカムなどの技術を応用した手ぶれ補正機能なども引き続き搭載し、日常のスナップ撮影も重視されている。一方でフォーカスを含めたマニュアル撮影も可能。
 インカメラには約500万画素のExmor R for mobileセンサーを採用する。従来機種でも搭載していた「3Dクリエーター」は、インカメラでの3Dスキャンも可能になっている。
 チップセットはSnapdragon 845。メモリーは4GBでストレージは64GB。通信速度は最大958Mbpsに対応する。指紋認証対応で、防水(IPX5/8)性能もサポート。ワイヤレス充電(Qi準拠)も利用できる。おサイフケータイやワンセグ・フルセグにも対応するが、ワンセグ・フルセグの視聴には、同梱されるアンテナ機能付きのUSB Type-C-3.5mmオーディオジャック変換ケーブルが必要となる。
 フロントステレオスピーカーは「Xperia XZ1」と比べて20%、音量をアップさせた。一方で3.5mmイヤホンジャックは搭載されないため、ヘッドセットを使うには同梱の変換ケーブルを使うか、USB Type-C接続のイヤホンやBluetoothヘッドセットを利用する必要がある。同梱の変換アダプタでもハイレゾ品質のヘッドホンを使えば、ハイレゾ出力が可能。Bluetoothの高音質化規格であるLDACやaptX HDにも対応している。
 映像コンテンツなどを振動とともに楽しめる機能「ダイナミックバイブレーションシステム」を新たに搭載しており、リアルタイムでコンテンツの音を解析して振動パターンを生成し、新開発の振動デバイスが震える。
 大きさは約72×153×11.1mm、重さは約198g。

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投稿者 Genmaiblog

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