米GoogleでAndroidやChromebookといったプロダクトを統括する、上級副社長スンダー・ピチャイ氏は、3月2日(現地時間)に開催された基調講演で、かねてからうわさされていたMVNOへの参入を正式に認めた。
GoogleでAndroidなどのプロダクトを統括するスンダー・ピチャイ氏
キーノートでは、Androidを採用するメーカーの広がりもアピールした
ピチャイ氏によると、MVNOは事業として、Nexusシリーズの端末に近い位置づけになるといい、「ハードウェアとソフトウェア、それにコネクティビティを一緒にしたときにどのようなことができるかを見せるもの」だという。
Google自身がキャリアとして回線を積極的に販売していくつもりはないようだ。ピチャイ氏は「小規模なもので、我々がネットワークオペレーターになろうと意図しているわけではない」と語った。MVNO参入については、「数カ月以内に詳細を発表する」と語っている。
基調講演では、ほかにもAndroid向けの決済サービスと見られる「Android Pay」についても言及があった。ピチャイ氏は、Android Payを「APIレイヤー」だと語り、NFCでの決済を支えるプラットフォームになるとの見方を示した。
Googleは、米国で大手通信キャリアのVeriozn、AT&T、T-Mobileと協力し、決済サービスの「Google Wallet」を搭載していくと発表している。ピチャイ氏はこのGoogle Walletは「Android Payをカスタマイズしたもの」だといい、Android PayのAPIを利用したサービスの1つであることを明かした。
気球を打ち上げ、インターネット回線を提供するGoogleのプロジェクトも紹介された
ソーラー電池で駆動するドローンを使った、プロジェクトタイタンの状況も語られた
石野 純也
関連リンク グーグルhttp://www.google.co.jp/
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